エア・リキードとアクポニが海水型アクアポニックス共同研究イニシアティブを開始
- Press Release

日本エア・リキード合同会社(本社:東京都港区、社⻑兼CEO:牧原康二)およびエア・リキードR&D (Asia Pacific Vice President : コクスム・チョウ) は、株式会社アクポニ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役: 濱田健吾、以下「アクポニ」)と革新的な海水利用型アクアポニックスの商業化に向け、共同研究を開始しました。本研究では、持続可能な食料生産に貢献することを目指し、海水アクアポニックスの実用化に向けた知見を深めることを目的としています。
エア・リキードとアクポニ社は、持続可能で効率的な食糧システムのための新しい海水アクアポニックス技術の実現可能性を評価します。このプロジェクトを通じて、海水環境における水生動物の飼育と植物の成長を促進するソリューションの開発に貢献することを目指しています。エア・リキードの水産養殖および水耕栽培におけるガスアプリケーション技術とアクポニのアクアポニックスシステム構築の専門知識を組み合わせることによるこの革新的なアプローチは、商業規模の海水アクアポニックスとしては世界初の試みとなります1。
具体的には、エア・リキードが長年培ってきた酸素および二酸化炭素の溶解技術を活用し、魚の飼育や植物の成長にかかる時間を短縮することが可能となります。エア・リキードは海水環境におけるこれらのガス利用の設計、製造、設置、データ分析を担当します。一方、全国で52件(2025年3月現在)のアクアポニックス農場導入の実績を持つアクポニは、本研究においてアクアポニックスシステムのデザイン・製造・据付・管理を担当し、エビおよび植物の生産管理を行います。
アクアポニックスとは、水産養殖(Aquaculture)と水耕栽培(Hydroponics)を組み合わせた循環型システムです。魚の排泄物を微生物が分解し、植物の栄養源として再利用することで、化学肥料の使用を大幅に削減することができます。また、植物によって浄化された水を魚の水槽へ戻すことで、水資源の効率的な利用と環境負荷の低減に貢献します。
従来のアクアポニックスは、淡水魚が中心であり対象魚種が限定的でしたが、海水を利用することで、エビや海水魚など市場価値の高い水産物を養殖できる可能性が広がります。
⽇本エア・ リキード 社⻑兼CEO 牧原康⼆のコメント ︓「エア・リキードとアクポニとの共同研究は、持続可能な食料生産の未来を拓く画期的な取り組みです。両社がそれぞれ培った技術と知見を融合させることで、商業規模へ向けての実証検証を行っていくことにより、環境負荷を低減し、次世代食料システムの構築に貢献できると考えています。」
12025年3月24日現在 当社調べ
お問い合わせ
日本エア・リキード合同会社 広報本部
ww-aljcommunications@airliquide.com
03 - 6414 - 6728
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