原薬の製造
治療用タンパク質などの大きな分子の生物製剤のバイオ製造、あるいは化学合成による小分子薬剤の製造用に、エア・リキードは、温度管理や不活性化、凍結保存や環境基準への適合など、お客様の工程のニーズにお応えします。
医薬サプライチェーンの一翼を担うものとして、エア・リキードはバイオテクノロジー・製薬会社からのご期待とご要求を理解しているものと自負しております。エア・リキードは、PHARGALIS™ガスソリューションの提供を通して、製品の品質と安全性、安定供給の確保につとめています。
私たちのサービス
極低温下( -135°C~ -196°C )の液体または蒸気相下の専用容器に格納することで、細胞株や組織など、生物由来物質を短期間または長期間保存することができます。
バイオプロセスアプリケーションには酸素、窒素、二酸化炭素の混合が必要です。細胞によって、最適な混合割合を設定し培地中の濃度を保全することができます。エア・リキードは、雰囲気成分管理に信頼性の高品質のガス供給をお届けします。
原材料、中間製品、原薬、添加剤には、大気中の酸素や水分に対して敏感なものもあります。不要な反応を防ぎ、薬効を維持するために不活性ガスによる保護が必要です。窒素不活性化、ブランケッティング、パージによって、可燃性溶媒の貯蔵中や粉末化工程、気圧輸送中の引火や爆発のリスクを緩和できます。当社では不活性化ソリューションをエンジニアサポートと組み合わせ、最適な量の窒素を提供し、 高精度のモニタリング、製品の劣化と安全リスクの最小化、運転コストの低減を実現します。
発酵工程は、バイオプロセスエンジニアリングとも呼ばれ、有機製品(抗生物質、酵素など)やバイオマス(イースト)の製造に生物を使用します。 高純度酸素を添加して、発酵工程を促進します。抗体など、付加価値の高い製品への利用が特に関心を集めています。新しい機器を導入しなくても、既存装置に適用が可能です。
発熱性、あるいは低温化学反応(キラル合成など)など原薬製造工程によっては、低温や極低温の温度管理を安全で効率的な方法で実施することが求められます。適切な化学反応のために、液化窒素を使用して反応媒体を間接的に冷却し、低温を維持することが可能です。
エア・リキードの低温冷却ユニットは、正確な温度調整で化学反応と冷却をコントロールします。液化窒素による冷熱はCFCの代替として使用でき、極低温に最適です。簡単に利用できる冷熱で、発熱反応を安全にコントロールできます。冷却と加熱のサイクルが必要な場合、オプションとして低圧蒸気を使用した加熱モジュールも提供します。この組み合わせで、 素早い立ち上げと短いサイクルタイムにより、-140°C から+200°Cまで、幅広く工程を管理できます。
エア・リキードは、冷却容量100 kWまでの標準ターンキーソリューションを数多く提供しています。