熱処理
エア・リキードは、熱処理に関する広範な知識や技術的専門性と、安全で信頼性が高く、カスタマイズされたガスソリューションを組み合わせ、お客様の業務の最適化とコスト管理をサポートいたします。
私たちのサービス
原材料、鋼鉄、アルミコイル、管材料の製造向けソリューション、およびそれらの加工・組み立てに向けた関連機器とサービスを提供します。
また、浸炭や窒化のための保護雰囲気、化学的に活性な雰囲気両方のニーズに対応します。
焼鈍はステンレス鋼、カーボン鋼、非鉄金属を熱処理し、内部応力を下げ、軟化させる工程です。当社の焼鈍用ALNAT™ガスソリューションは窒素と水素を混合して使うことをベースとしています。高い安全性と信頼性を保ち、メンテナンス作業の負担と投資コストを低く抑えます。
浸炭は最も重要な表面硬化工程です。スチール部品の表面にカーボンを施し、張力と高度を高めます。雰囲気浸炭はコンプレッサー、バルブ、ギアボックスなど数多くの部品に使用されます。
ALNAT™ソリューションは、窒素とメタノールによるアクティブで再現可能な熱処理 を実現します。単一ロット用、あるいは連続炉のいずれでも、メタノールは熱分解され、浸炭におけるカーボン触媒として、炉内の900°C のホットゾーンに窒素とともに噴霧されます。
ガス焼入れは、油浴焼入れや塩浴焼入れに代わる環境に優しい工法です。浸炭などの低圧工程と組み合わせ、ガス焼入れは歪みの発生を抑え、後工程を低減します。主として高性能材を対象として開発されたガス焼入れは、窒素またはヘリウムで実施します。近年、自動車産業では真空焼入れの普及に伴い、2メガパスカルにおよぶ高圧ガス焼入炉が必要になっています。
焼結は、鋳造せずに、金属粉から直接金属部品を最終形態に仕上げる工程です。自動車産業では、小さな部品の多くが焼結で製造されます。 金属粉を有機潤滑剤と混ぜ、炉に入れて圧縮焼結し、金属粒子を高温で強く結合させます。 エア・リキードは、さまざまな成分によって異なる要件に合わせ炉内の各ゾーンでの雰囲気組成を最適化します。