日本エア・リキード合同会社(本社:東京都港区、会⻑ 兼 CEO イリョン・パク)ならびに豊田通商株式会社(以下:豊田通商)は、大型の燃料電池(FC)商用車の普及・拡大に伴う水素の需要拡大を見据え、豊通エア・リキードハイドロジェンエナジー株式会社(豊田通商と燃料電池自動車向け水素ガス供給事業における協業に向けて2013年10月に設立。)が愛知県内で運営している既設2カ所の水素ステーションの移転・新設工事を行い、2024年3月に営業を開始しました。
近年、燃料電池バスやトラックなどの大型FC車両が新たに開発され、今後、FC車両の中心的な存在となることが予想されます。2015年から「名古屋熱田水素ステーション」(名古屋市)と「豊田インターチェンジ水素ステーション」(豊田市)を運営してきましたが、これらの既設ステーションは、当時販売が開始されたFC乗用車を前提とした設計で建てられておりました。
今回の移転・新設に伴い、両ステーションの名称をそれぞれ「熱田水素ステーション」(名古屋市)と「とよた堤水素ステーション」(みよし市)に改め、大型FC車両用の十分な敷地面積を確保し、水素の輸送および貯蔵を従来のカードル(小型の集合容器)式からより大容量のトレーラー式へ切り替えることで、輸送能力と貯蔵能力の増強と効率化を実現しました。さらに、圧縮機などの主要設備を刷新し、これまで以上の圧縮能力を備えることで大型FC車両への水素供給や、より速やかな連続充填を可能とする水素ステーションへと生まれ変わりました。
なお、名古屋市内の民間企業では初のFCバス導入となる、イオンモール熱田のシャトルバスへの水素充填も、「熱田水素ステーション」で行う予定です。また、「とよた堤ステーション」は、近隣に集積する物流会社において、今後見込まれる大型FC車両の導入に伴う水素充填の増加へ対応してまいります。
ステーション名 | 熱田水素ステーション | とよた堤水素ステーション |
所在地 | 愛知県名古屋市熱田区六野1-201-7 | 愛知県みよし市打越町下鵠ノ巣70-4 |
営業開始日 | 2024年3月19日 | 2024年3月13日 |
敷地面積 | 約1,307m2 | 約1,980m2 |
ディスペンサー | 1ノズルタイプ x 2基 | 1ノズルタイプ x 2基 |
水素貯蔵 | トレーラー式 | トレーラー式 |
水素供給能力 |
300Nm3/時以上 (充填圧力:82 MPa) |
300Nm3/時以上 (充填圧力:82 MPa) |
営業時間 |
火~土・祝日:10:00~19:00 |
月~金・祝日:9:00~19:00 |
※既設ステーションは新ステーション開所に伴い閉鎖しました。